AI活用提案書

2026.03

AI Automation Proposal

AI活用提案書

運営業務の自動化・動画編集・LP改善について、
どのAIツールが使えるか、初心者でもわかるように整理しました。

運営業務 動画編集 LP改善

はじめに読んでほしい:AIツールの種類

「AI」と一口に言っても種類があります。今回出てくるツールを3つに分けて理解しましょう。

💬
チャット型AI
ChatGPT、Claude、Geminiなど。質問すると答えてくれる。文章作成・分析が得意。
🔧
専用ツール型AI
CapCut(動画編集)、OpusClip(動画切り出し)など。特定の作業に特化したAI。
⚙️
自動化・開発型
GAS(Google Apps Script)、Claude Code、APIなど。定型業務を自動化する仕組みを作る。
Category 1

運営業務の自動化

1-① 問い合わせ対応チャットボット

Prairieサービスにて、FAQの自動回答+有人対応への誘導

やりたいこと

ユーザーからの「よくある質問」にAIが自動で答えてくれるチャットボットを作りたい。複雑な問い合わせはスムーズに人間のスタッフにつなぎたい。

Gemini / NotebookLM
NotebookLMにFAQを読み込ませて「こういう質問にはこう答えよう」のテスト・検証には使えます。
しかしNotebookLMはあくまで社内で使う分析ツールなので、お客様が使うチャットボットとしてWebサイトに設置することはできません。
Gemini APIを使えば開発は可能ですが、エンジニアの作業が必要です。

おすすめの方法

方法A:ノーコードチャットボットSaaS(最も簡単)

DifyBotpressTidio などのサービスを使う方法。
FAQのドキュメントをアップロードするだけで、AIがそこから回答を生成してくれます。
Webサイトへの設置もコードを1行貼り付けるだけ。プログラミング不要です。

💰 目安コスト:Dify(無料〜月$59)/ Tidio(無料〜月$29)/ Botpress(無料〜月$25)

方法B:CS(カスタマーサポート)専用SaaS

Zendesk AIIntercom など。
AIチャットボット+有人チャット+チケット管理がセットになったサービスです。
問い合わせ対応を本格的に効率化したいならこちら。ただし月額は高めです。

💰 目安コスト:Zendesk(月$55〜/人)/ Intercom(月$39〜/人)

用語解説SaaS=月額課金で使えるWebサービスのこと。ソフトをインストールする必要がない。| RAG=FAQなどの文書をAIに読み込ませて、そこから回答を生成させる仕組み。| API=プログラムからAIを呼び出すための接続口。

1-② 報告書類の作成・ダブルチェック

RPA×AIを活用したRY報告書等の作成支援。メール作成の自動化まで

やりたいこと

報告書の下書きをAIが作ってくれて、ダブルチェック(間違い探し)もAIがやってくれる。さらに、支払い要否に応じたメールの自動作成まで。

Gemini for Google Workspace
Google Workspace(スプレッドシート、ドキュメント等)を使っているなら、Geminiの統合機能で「スプシのデータ→報告書ドキュメントへの流し込み」がある程度できます。
ただし完全な自動化(毎月自動で実行など)にはGAS(プログラム)が必要です。
NotebookLM
過去の報告書を読み込ませて「この報告書のフォーマットに沿ってるかチェックして」のような使い方はできます。
でも自動化(毎回手作業なしで勝手に動く)はできません。

おすすめの方法

GAS(Google Apps Script)+ Gemini API

これが最もコスパが良い方法です。流れはこうなります:

Step 1 スプレッドシートに元データ(数値・項目)を入力する
Step 2 ボタンを押すと、GASが自動でデータを取得し、報告書テンプレートに流し込む
Step 3 Gemini APIが報告書の内容をチェック(数値の整合性、記載漏れなど)
Step 4 支払い要否に応じたメールの下書きをGmailに自動作成

💰 Gemini API:月$0(無料枠で十分)/ GAS:無料(Google Workspace付属)

用語解説GAS=Googleが提供するプログラミング環境。スプレッドシートやGmailを自動操作できる。無料で使える。| RPA=人間がPCで行う操作(クリック、入力など)をロボットが代行する仕組み。GASもRPAの一種。

1-③ Kids視聴時間分析

AIによる視聴分析、傾向抽出、人気ジャンルレポートの自動生成

やりたいこと

子ども向けコンテンツの視聴データを分析して「どのジャンルが人気か」「どの時間帯に見られているか」をレポートにしたい。特集の企画や、新しいコンテンツの仕入れ判断に活かしたい。

Gemini(Google AI Studio)
CSVファイルをアップロードして「このデータの傾向を分析して」と聞くだけでOK。
グラフの作成やレポートの下書きまでやってくれます。単発の分析にはこれが一番簡単
NotebookLM
視聴データ(PDF・CSV)+過去のレポートを読み込ませると、データについて質問できるようになります。
「先月と比べて変化したジャンルは?」のような質問にも答えてくれます。
チームで同じデータを共有して議論するのに向いている

おすすめの方法

単発の分析なら → Gemini or NotebookLM

「今月の視聴データを分析したい」のような単発の作業なら、GeminiやNotebookLMにデータを渡すだけで十分です。プログラミングは不要で、今すぐ始められます。

毎月の定期レポートなら → Looker Studio + Gemini API

毎月同じフォーマットで自動生成したいなら、Looker Studio(Googleの無料ダッシュボードツール)でグラフを常時表示しつつ、Gemini APIで文章レポートを自動生成する仕組みが最適です。

💰 Looker Studio:無料 / Gemini API:無料枠で十分

用語解説Looker Studio=Googleの無料ダッシュボード作成ツール。スプレッドシートやDBのデータをリアルタイムでグラフ表示できる。| CSV=Excelの簡易版のようなデータファイル形式。どのツールにも読み込ませやすい。

Category 2

動画編集(じゃじゃじゃじゃん関連)

2-① 短尺動画への変換

既存コンテンツの TikTok / Instagram リール / YouTube ショート 用の縦長動画化

やりたいこと

すでにある横長の動画(16:9)を、スマホ向けの縦長(9:16)に変換したい。ただ切り取るだけでなく、見どころを自動で検出して短い動画にしたい。

Gemini / NotebookLM
動画の編集はできません。どちらもテキストベースのツールなので、動画ファイルを加工する機能はありません。

おすすめの方法

OpusClip(オーパスクリップ)

長い動画をアップロードすると、AIが「盛り上がっている場面」を自動検出して、縦長の短尺動画に切り出してくれます。字幕も自動で付きます。TikTok/Reels/Shorts用の動画が数分で完成。

自動切り出し 自動字幕 縦横変換

💰 無料(月3本)/ Pro $15/月 / Business $29/月

CapCut(キャップカット)※商用版

TikTokの運営会社が作った動画編集ツール。テンプレートが豊富で、自動字幕・縦横変換・エフェクト追加が簡単。子ども向けコンテンツのテンプレートも多いので、じゃじゃじゃじゃんとの相性が良い可能性があります。

💰 無料版あり / Pro $9.99/月

Vizard.ai(ビザードAI)

OpusClipと似たサービス。日本語の字幕精度が高く、動画のジャンル分析もしてくれます。

💰 無料(月2時間分)/ Pro $16/月

どれを選べばいい?

・まず試すなら → OpusClip(無料で3本試せる)

・細かく編集したい → CapCut(テンプレート・エフェクトが豊富)

・日本語字幕の精度重視 → Vizard.ai

2-② 素材の統合・再編集

短尺素材を繋ぎ合わせて長尺コンテンツ化(例:3分×3本 → 10分動画)

やりたいこと

短い動画(3分程度)をいくつか組み合わせて、YouTube用の10分動画を作りたい。つなぎ目にトランジション(場面転換の演出)を入れたり、テロップを追加したい。

Gemini / NotebookLM
動画編集はできません。ただし、「どの順番で並べると視聴者が飽きないか」の構成案をGeminiに考えてもらうことは可能です。

おすすめの方法

CapCut(キャップカット)

複数の動画素材をタイムライン上に並べて、トランジション・テロップを追加する作業が直感的にできます。自動字幕機能もあるので、テロップ入れの手間が大幅に減ります。

Descript(ディスクリプト)

テキストベースで動画を編集できるユニークなツール。「えーと」「あの」などの不要な言葉を自動削除する機能もあります。動画の文字起こしがテキストとして表示され、テキストを編集すると動画も編集される仕組み。

💰 無料版あり / Pro $24/月

用語解説トランジション=動画の場面が切り替わる時の演出(フェードイン・ワイプなど)。| テロップ=動画内に表示する文字テキスト。

Category 3

LP改善・新規作成

3-① 既存LPの改善

kids.prairie-park.com の既存LPの改善点を洗い出し

やりたいこと

今あるLPの「どこが良くて、どこを直すべきか」を分析したい。デザイン・コピー(文章)・ページの表示速度・スマホ対応など、総合的に見てほしい。

Gemini
URLを渡して「このLPの改善点を教えて」と聞けば、汎用的なアドバイスは得られます。ただし、ページの構造やコード、表示速度までは見てくれません。
NotebookLM
WebページのURLを直接分析するのは不得意です。LP分析には向いていません。

おすすめの方法

Claude Code(クロードコード)が最適

Claude Codeなら、LPの分析から改善提案まで一気通貫で対応できます。

Step 1 ブラウザ(Playwright)でLPを実際に開いて、ページ構造とデザインをキャプチャ
Step 2 HTMLコードを読み取って「スマホ対応できているか」「SEO的に問題ないか」を分析
Step 3 PageSpeed Insights APIで表示速度を測定
Step 4 改善レポート(具体的な修正案+優先順位付き)をHTML or PDFで出力

💰 Claude Code利用料のみ(追加ツール不要)

用語解説LP=ランディングページ。広告やリンクをクリックした先に表示される、申し込み・購入を促す専用ページ。| PageSpeed Insights=Googleが提供するページ表示速度の測定ツール。遅いと離脱率が上がる。

3-② 新規LP制作(0→1)

構成フレームワーク、画像生成、コピーライティングのAI活用

やりたいこと

新しいサービスやキャンペーンのLPをゼロから作りたい。構成の設計・文章の作成・画像の生成・実際のコーディングまで、AIを活用して効率化したい。

LP制作の工程と、各工程でのベストツール

工程 1 構成設計(ワイヤーフレーム)

「ファーストビュー → 悩み共感 → 特徴紹介 → お客様の声 → CTA」のような構成を決める工程。

おすすめ Claude / Claude Code — LP構成のフレームワーク設計が得意。競合LPを分析して構成案も出せる
工程 2 コピーライティング(文章)

見出し・キャッチコピー・本文・CTA(申し込みボタン周りの文言)を書く工程。

おすすめ Claude — 自然な日本語でセールスライティングができる。ターゲットに合わせたトーン調整も可能
工程 3 画像・ビジュアル生成

ヒーロー画像、アイコン、バナーなどのビジュアル素材を作る工程。

おすすめ Gemini(Imagen 3) — Google製の画像生成AI。チャット画面から「こんな画像を作って」で生成可能
工程 4 コーディング(HTML/CSS実装)

デザインを実際のWebページとして組み立てる工程。

おすすめ Claude Code — HTML/CSS/JSのコーディングを直接実行。レスポンシブ対応まで一気に実装

つまりこういう分担

工程 ツール 必要なスキル
構成設計 Claude 不要(チャットで指示するだけ)
コピーライティング Claude 不要(チャットで指示するだけ)
画像生成 Gemini 不要(チャットで指示するだけ)
コーディング Claude Code 不要(AIが全部書いてくれる)

すべての工程でプログラミングスキルは不要です。AIへの指示(プロンプト)の出し方だけ覚えればOK。

用語解説ファーストビュー=ページを開いた瞬間に見える範囲。ここでユーザーが離脱するか読み進めるか決まる。| CTA=Call To Action。「申し込む」「無料体験する」などのボタン。LPの最重要要素。| レスポンシブ=PC・スマホ・タブレット、どの画面サイズでも見やすく表示される設計。

まとめ:早見表

やりたいこと Gemini NotebookLM 専用SaaS Claude Code
チャットボット 補助
報告書自動化
視聴分析
短尺動画変換
素材統合
LP改善分析
新規LP制作 画像のみ

記号の意味

= 最適。これを使うべき = 使える。ただし限定的 = 一応可能だが非推奨 = できない

結論

1

Gemini / NotebookLMだけでは、自動化と動画編集は完結しません。

分析・テスト・検証には使えますが、「自動で動く仕組み」を作るには別のツールが必要です。

2

動画編集はOpusClip・CapCut等の専用ツールが必須です。

AIチャットツール(Gemini、Claude等)では動画ファイルの加工はできません。

3

LP改善・新規制作はClaude Codeが最も力を発揮できる領域です。

分析からコーディングまで一気通貫で対応でき、追加ツールも不要です。